mountコマンドのメモ
目次
はじめに
mountは外付けHDDなどのディスク装置をLinuxのディレクトリに接続するためのコマンドです。
反対に接続を解除する場合には、umountを使用します。
mountコマンド
mountコマンドは下記のように使用します。
# mount -t ファイルシステムタイプ デバイス マウント先ディレクトリ
mount -t ext4 /dev/sda1 /media/hdd
mountで対応している代表的なファイルシステムのタイプは下記です。
- ext4
- Linuxのファイルシステム
- msdos
- MS-DOSのファイルシステム
- vfat
- FATのファイルシステム
- iso9660
- CD-ROMなどのファイルシステム
- nfs
- ネットワークファイルシステム
exFATのマウント
exFATをマウントするには、上記のmountコマンドでは対応できません。
そのため、下記のコマンドでマウントに利用するパッケージをインストールします。
apt install exfat-fuse exfat-utils
exfatパッケージのインストール後、下記コマンドでマウントできます。
mount -t exfat-fuse /dev/sda1 /media/hdd
cifsのマウント
cifsをマウントするには、下記のコマンドを利用します。
デフォルトではcifsには対応していないのでパッケージをインストールします。
apt install cifs-utils
NASに登録されているユーザ名とパスワードをオプションで指定します。
これによりNASをマウントすることができます。
mount -t cifs -o noperm,username=name,password=password //10.0.0.1/nas /mnt/z
umountコマンド
umountコマンドは下記のように使用します。
# umount デバイス
umount /dev/sda1
or
# umount マウント先ディレクトリ
umount /media/hdd
mountの自動化
/etc/fstab
ファイルを用いることで、OSの起動時に自動でマウント処理を実施してくれます。
そのための設定を追加します。
ファイルには下記のフィールドがあります。
- デバイス名
- マウントポイント
- ファイルシステムの種類
- オプション
- dumpの有無
- fsckチェックの有無
proc /proc proc defaults 0 0
PARTUUID=xxxxxxxx-01 /boot vfat defaults,flush 0 2
PARTUUID=xxxxxxxx-02 / ext4 defaults,noatime 0 1
# ↓2つが追加分
PARTUUID=yyyyyyyy-01 /media/nas exfat defaults,uid=1000,gid=1000 0 0
PARTUUID=yyyyyyyy-02 /media/backup ext4 defaults 0 0
PARTUUIDの取得には、blkid
コマンドを利用します。
bklidの結果から、デバイスに対応したPARTUUID
をfstabに記載します。