NASのメモ
目次
はじめに
NASとは、Network Attached Storageの頭文字を取ったものです。
USBでHDD・SSDを物理的に接続するものではなく、ネットワーク上に存在し接続できるものを指します。
USBでストレージを接続した場合、接続方法の関係で1人のみの利用になります。
NASの場合は、ネットワークを通して接続することができるため、同時に複数人で利用することができます。
そのため、写真や動画などのメディアを保存しておき、複数人で共有することができます。
NASで有名なメーカーとしてSynologyがあります。
利用している人が多数いるので、YouTubeで利用動画やレビューを確認できます。
本記事では、Raspberry Pi 4とSambaを用いてNASを作成していきます。
今回は、Raspberry PiにRaspberry Pi OSを入れて実施しています。
Samba
SambaはWindowsやLinuxでファイル共有やプリンタ共有などのために利用されるソフトウェアです。
今回は、Sambaを用いてファイル共有を実現します。
インストール
sudo apt install samba
ファイルサーバの設定
sudo pdbedit -a $uesrname
パスワード入力
sudo vim /etc/samba/smb.conf
# 一番下に追加
# $nameは共有フォルダの名前
# $pathはディレクトリのパス
# $uesrnameは上記で登録したユーザ名
[$name]
comment = Boku no NAS
path = $path
public = yes
read only = no
force user = $uesrname
sabmaの起動
sudo systemctl restart smbd
sudo systemctl enable smbd
Windowsから接続
エクスプローラーから参照する方法とネットワークドライブとして接続する方法があります。
参照
画像のようにパスを指定することで参照できます。
ネットワークドライブ
ネットワークドライブとして接続する場合は、下記の手順です。
- ネットワークを右クリックして、ネットワークドライブの割り当てを選択
- sambaを立てているIPアドレスを指定、別の資格情報を使用して接続するにチェックして完了
- Sambaユーザの登録で作成したIDとPWを入力
- PCの一覧にマウントされていることを確認
iPhoneからアップロードできない問題
iPhoneで撮った写真をファイルアプリからNASにアップロードしようとすると下記のエラーが発生しまいた。
そこで、VFS(Virtual File System)の設定を追加します。
fruitはApple SMBクライアントとの通信を向上させます。
sudo vim /etc/samba/smb.conf
sudo systemctl restart smbd.service
[global]
fruit:nfs_aces = no
fruit:appl = yes
vfs objects = catia fruit streams_xattr